住宅街の庭や神社の境内など、作業範囲が限られる場所。
国道の脇、急斜面の崖など、伐採の方法が制限される場所。
そんな一見変わった現場では「特殊伐採」と言われる技法が活躍します。
通常の「根元から木を切り倒す伐採方法(元切り伐採)」では、周囲の建物や送電線を傷つけたり、倒木が滑り落ちて二次被害を及ぼしたりする危険があるのに比べ、特殊伐採は、樹木の根元から倒さずに幹や枝を伐採するため、周りを傷つけず作業を行うことができるのです。
特殊伐採は、木に登って作業する職人「空師」の技術を必要としたり、クレーンで木を吊り上げる「吊り切り伐採」を行ったり、その方法は現場によって様々です。